本日は,今度ET研究所にやってくる供卵牛の,導入前の衛生検査のため,
採血
を行ってきました。
![hospital](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/hospital.gif)
牛の採血は主に,首の外頚静脈か,尻尾の付け根の正中尾静脈というところから血を抜きます。
頚静脈から採血を行おうとすると,
の頭をしっかり保定する(抑える)必要があり,
![taurus](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/taurus.gif)
多頭数の採血をおこなう場合,1頭1頭に対して非常に労力がかかります。
しかし,ひとたび血管を捕らえることが出来れば
血を採るのも,血液中に何かを入れる(輸液する)のも,非常に楽な方法です。
尾静脈から採血を行おうとすると,牛の体さえ動かなければ,頚静脈採血よりも比較的楽に採血ができます。
牛を捕まえて何かに扉で挟むか,スタンチョン(首を挟んで牛を捕まえる場所)に入ってさえ居れば採血は可能です。
しかし,頚静脈は静脈が肉眼でわかるのに対し,尾静脈はどこにあるかわからず,
ここらへんか
とあたりをつけて針をさすので,牛によっては採血がしづらい場合があります。
![sign01](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/sign01.gif)
また,頚静脈採血と比べると血管から針も抜けやすく,大量の採血や輸液にはあまり適しません。
今回は採血の量も少ないため,尾静脈から採血をしました。
![Photo_2 Photo_2](/.service/smartphone/thumb/photos/uncategorized/2012/11/08/photo_2.jpg?alt=/et/images/2012/11/08/photo_2.jpg)
指で触っているあたり(尻尾付け根の真中らへん)にぷすっとさします。
(写真は以前撮った
もので,今回の採血とは関係ありません
)
![camera](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/camera.gif)
![coldsweats01](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/coldsweats01.gif)
![Photo Photo](/.service/smartphone/thumb/photos/uncategorized/2012/11/08/photo.jpg?alt=/et/images/2012/11/08/photo.jpg)
今回の相棒です。これに直接真空採血管を刺して採血します。
この針はなかなか優れた機能を有しております。
なんと,採血管に刺すほうの針に,ゴムのカバーが付いているのです![sign01](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/sign01.gif)
![sign01](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/sign01.gif)
このゴムのカバーのおかげで,採血後に採血管を針から抜くと,血が針から出てくる,
ということがなくなりました![happy02](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/happy02.gif)
![happy02](https://static.lekumo.jp/.shared/images/emoticon/happy02.gif)
これで採血後に手や器具が血まみれになることはなくなりました。
また,以前のものよりも針が細いため,牛が痛がることも少なくなりました。
もし採血される機会があれば,ぜひこの優れた機能(21G針のゴムカバー有り)付きの針を試してみてくださいね。