第69回北海道家畜人工授精技術研修大会

昨日と今日、釧路において第69回の北海道家畜人工授精技術研修大会が開催されましたhappy02

ET研からも数名の参加と、1題の発表をおこなってきました。

会場での様子などは後日参加した者がブログにアップしてくれると思いますのでそちらをお楽しみにhappy01

今日はその中から個人的に興味のある1題をご紹介したいと思いますflair

北海道立試験場の研究で、ホルスタイン種経産牛の発情後出血のみられる時期とAIの受胎率についての研究です。

試験内容は

1、発情と排血までの日数。

2、排血の頻度と発情行動の有無。

3、排血の有無と受胎率

以上を調査しています。

結果は

1、発情開始後2日後に多くの牛が排血。

2、発情行動がみられたほうが排血の頻度が高い。

3、排血がみられたほうが受胎率が高い傾向。

個人的感想

まず思ったより高い割合で排血がみられることと、発情後2日後に集中していることに驚きましたsign01

排血の確認のみでETをするのはリスクが高いと思っていましたが、2日後にくることが多いのであれば排血後5日でのETもある程度有効であるように思えます(発情発見が基本なのはもちろんですが)。

また、発情あり⇒排血あり⇒受胎良好という結果から、排血をみつけることも牛の状態の把握に有効かもしれません。

普段の観察では排血に気付かないことも多いと思いますが、膣鏡での排血チェックも併用していけば受胎性の高い牛の選抜やより正確な移植のタイミングがつかめるのかもしれませんねconfident

 

 

 

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