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2018年11月21日 (水)

連続採卵による成績低下を抑制したいです

通常、

連続的な過剰排卵処置で排卵数や卵子の品質は低下することが予想されます。

本日紹介する研究では、

マウスの飲み水に5 mg/mL L-カルニチンを溶かし経口投与しました。

その後、

5回連続で過剰排卵処置を施します。

結果、

カルニチン投与区の回収卵子数やその後の胚盤胞作出率は、

無投与区と比較して有意に高い値を示したそうです。

では、

なぜ?

遺伝子発現を調べるとカルニチンは卵巣へのストレスを軽減し、

卵子のミトコンドリアの機能を整えていることが明らかとなりました。

カルニチン!

ダイエット食品だとばかり思っていましたが、、
(脂肪酸をミトコンドリアに運んでエネルギー生産、いわゆる脂肪燃焼系)

うちの牛にもゴクゴク飲ませたいです。


このカルニチン、

野菜や魚にはほとんど含まれませんが、

牛肉にはたっぷりと含まれているそうです。

ということは、牛のカルニチン濃度には個体差があって、

これが連続採卵性に反映していれば選抜淘汰の基準に使えてイイですね。


マウスの実験の詳細は知りたい方は、

以下の論文を確認してください。

キレイなデータでした。


Effect of oxidative stress during repeated ovulation on the structure and functions of the ovary, oocytes, and their mitochondria.

Free Radical Biology & Medicine

Miyamoto et al.,2010

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