場内での妊娠鑑定その2
今週妊娠鑑定をしていると、おや?と思う超音波画像がありました。
左の画像は30日目の妊娠鑑定時の画像です。
一見すると子宮内に胎水が十分に貯留し、妊娠している画像にみえます。
しかし、いつもなら白く見える膜のなかにいる胎子が見当たりません…
右の画像は同じく30日目なのですが、まず子宮内の胎水が少ないように見えます。
そしてうっすらと、ひも状のものが浮いているのが確認できると思います
じつはこの2つの画像、どちらも胎子が死んでいる状態もしくはその前兆なのです
こちらもまた別のときに見つけたものですが、30日目にしては胎水が少なく、胎子らしき塊がみえますが形がいびつではっきりしません。この牛は翌週には子宮の中には、何もいなくなり、結局妊娠はマイナスでした
初めの2つの画像の牛も、翌週に胎水がなくなればはっきりとマイナスの診断ができると思いますが、時には60日ころまで残っているものもあります。このような牛では、しっかりとした妊娠鑑定をおこなわなければ見落としてしまう可能性もあるので注意が必要ですね。
ただ今回の鑑定結果、何かの間違いであって欲しいので結論は次週に先延ばししています
コメント