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2013年10月23日 (水)

受精卵の移植場所

皆さんYTガンはもう使われているでしょうか?

YTガンを使うことで、子宮深部への移植が容易になりました。

どうして子宮深部に受精卵を移植する方がよいのかご存知でしょうか?

理論的には

・子宮深部のプロジェステロン濃度が高いこと。

(下記数値は子宮組織中のプロジェステロン濃度(ng/gm)) 

C.W.Weems et al. (1988) Endocrinol. Japon.

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・プロジェステロン濃度が高いと胚の成長が良好であること。

(vitro試験で培地にプロジェステロンを添加した区の方が胚の伸長が

早いというデータです。↓)

 C.E. Furguson (2012) Theriogenology

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かなり簡略してご説明しましたが、
 
こういったことがYTガンの高受胎率を裏付けているのかもしれませんね。

 

 

 

コメント

こんにちは、7月1日~9月10日までのYTガンで移植した鑑定が終わりました。38頭中23頭がプラスです。この移植器は移植者の気持ちを考えて作られているようで移植時間が半分の2~3分で速やかに終わります。時間の短縮が出来るのは注入器先端が子宮に入っても牛に気づかれないためとチューブの出方が非常にスムーズで<意のまま>に注入できるためです。自分が上手になった気持ちにさせてくれる移植器です。
1年前は人為的な行為でレシピエントのコントロールを失い20%の程のレシピエントをも失いましたが、時間と共に回復しYTガンの導入により受胎にたどり着くことができました。60%の受胎率は聞こえはいいのですが23頭中初回移植で妊娠した牛は、わずか43%であり多くの受精卵を必要とした事がわかります。初回妊娠率は60%以上が願う数字です。

新人獣医師が初めててにするのがYTガンであるのなら<羨ましい>の一言ですね。注入器の進化に負けないようにしなければいけません。

岐阜大石牧場 様

大変お世話になっております。YTガンの良好な移植結果非常にうれしく思います。研究所の新人獣医師もYTガンを使用して移植し始めております。確かに受精卵移植のハードルを下げるという長所もあるようですね。

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