実はすごい!ウジ虫くん!
さて、突然ですが、
「マゴットセラピー」、ご存知ですか?
「マゴット」=ウジ虫
「セラピー」=治療
いわゆる、「ウジ虫治療」です。
第一次世界大戦中、負傷したある兵士の傷口にウジがわいていましたが、
吐き気に耐えながら
これをきれいに取り除くと健康な肉芽細胞が形成されていることに
アメリカの整形外科医(ベア医師)が気づきました。
その後、ベア医師は見事にウジ虫治療の系を築き上げ、
(傷口から動かなくするなど大変だったそうです)
1930年から5年間で5700人以上の患者の創傷部治療を行ったそうです。
何と!
応用の幅も広く、
床ずれや慢性骨髄炎の治療にウジ虫治療が使われているらしく、
米国FDAは治療用ウジ虫の生産や販売を許可しているそうです。
また近年、糖尿病による壊疽にこの「ウジ虫治療」が効果的であることを
米国の研究チームが発表しています(壊疽による足切断を回避できるようになりました!)。
この「古い技術からと新しい技術を創造する」、非常にいいですね。
何だか少しだけですが、ウジ虫が可愛く思えるようになりました。
全農ET研でも「古いけど新しい技術」として
「牛受精卵のチルド保存」に関する研究に取り組んでいます。
現在の受精卵保存法に関する研究は「凍結」一色ですが、
時代に逆らって、我々は「チルド保存」に注目してみました。
この方法は、液体窒素を使用しないため、空輸による迅速な配送を可能とし、
(凍結によるダメージのないため)生命力の高い受精卵を皆様にお届けできるようになりました。
ちなみに、生殖細胞のチルド保存が最初に行われたのは1907年らしいです。。。
ウジ虫治療より、古っ!
しかし、治療用無菌ウジ虫、250円/匹らしいです。。。
何とか、低コストで大量生産できませんかね?
ウジ虫作りにも興味が出てきました。。。
本日の総括!
「もし牛の傷口にウジがわいても、取り除かない!」
革新的???
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