若返り
日本産科婦人科学会の倫理委員会は、自分の卵巣の中から採取したミトコンドリアを卵子に注入する自家移植治療について、臨床研究として実施することを初めて承認したそうです
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H5X_U5A211C1CR0000/
ミトコンドリアとは、全ての細胞に存在しており、エネルギーを作り出す小器官のことです
加齢で卵細胞内のミトコンドリアの量が減ったり、遺伝子変異が増えたりするとエネルギー供給が不十分になり、卵子の成熟や受精が妨げられ、受精卵も着床しづらくなると考えられています
この移植治療は、腹腔鏡手術で取り出した患者自身の卵巣組織の一部から、卵巣の細胞を採取してミトコンドリアを抽出し、患者の卵子に精子とともにミトコンドリアを注入することで卵子が活性化し、若返るとされています
自分のミトコンドリアを使用するため、倫理的な問題は少ないと予想されますが、その効果や安全性は実は分かっていません
海外では200例以上実施されており、20例程度の出産例があるのだそうです
加齢してしまった卵子を若返らせることが出来るなんて夢のような技術ですね
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