AMHと採卵について
たまには真面目な情報を。。
先日、
ヒト生殖医療領域の先生から、
「AMHってどう思う?思ったような結果が出ないんだよ」
って連絡いただいたんですね
AMHと採卵成績に関する論文はたくさんあるんですが、
北海道にいるころはあえて手を出しませんでした
それは、
繰り返し採卵する牛群(連続採卵牛:年に4~5回の過剰排卵処置)
ではきれいなデータは出ないだろうなと、、
その後、九州にて
農家さんの繁殖牛で
1年1産の合間に採卵をやらせてもらえるようになったんで、
AMHを計ってみました
その結果はこちら↓
我々、
平均21個の受精卵(変性卵・未受精卵含む)を回収するんですが、
これが、AMHの濃度別できれいに差がでました
したがって、連続的な採卵でなければ、
AMHは採卵の指標として使えるんじゃないかと思ってます
連続採卵はいろいろな要因が絡んでくるんでしょうね
したがって、ゲノム育種価とAMHを指標に採卵牛を選抜できれば
効率のよい育種改良ができるんじゃないでしょうか
また、
個人的にAMHは
受精卵の品質には影響を与えないんじゃないかと考えてます
単純に、排卵数が多くなるので、
使える卵が増えているように見えているんじゃないかと
排卵数もゲノムで予測できるようになればいいんですがね
尚、AMHは抗ミュラー管ホルモン(またはアンチミューラリアンホルモン)の略です
さて、実験しよ
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