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2020年4月22日 (水)

性選別精子で体外受精すると、、

性選別精子、

この5年くらいで普及率がかなり高くなってきましたが、

非性選別と比較すると

なんとなーく

成績が悪いんじゃないかと感じているのは

私だけではないはずです

だって、

染色されて、

レーザー光線あてられて、

圧かけられれば、

精子の運動能力も低下するでしょう

本日、紹介する論文は、

「Bovine Sperm Sexing Alters Sperm Morphokinetics and Subsequent Early Embryonic Development」

Sci Rep, 2020,

アイルランドからのご発表です

性選別精子で体外受精をおこなうと、

①(体外受精の前に精子を観察すると)活力が弱くなっている

②卵割率が低くなる

③異常卵割が増える

④4細胞期で受精卵の発育がストップする確率が高くなる

⑤受精卵の生存時間が短くなる

といった現象が見られるそうです

これまでは、感覚的に

「悪い?」

程度でしたが、

データをとるとどうやら

初期発育に影響を及ぼしてそうです

論文ではこのあとの受胎性を調べてませんでした~

私の経験で申し訳ないですが、

きれいに発育した性選別受精卵を選抜できれば

ET後の受胎率は影響ないと思ってます

昨年、乳牛性選別精液で体外受精卵を製造して、

凍結後の受胎率を調査しましたが、

45%でした

個人的にはレシピエントが乳牛経産牛だったので、

満足できる結果です

凍結でこれくらいなんで

新鮮だったら60%くらい受胎するでしょうね

若干発育は低下しますが、

性別をコントロールできるんだったら

OPU/IVFにもガンガン活用したいです

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