OPU前のFSH
昨日は近場でOPUの打合せをおこないましたよ
対象牛は経産/未経産/妊娠牛なのか、、
対象牛の過去の繁殖成績、、
農家の飼養管理法、、
牛の栄養状態(血液プロファイル)、、
ゲノムの能力、、
現在、病気をしてないか、、
交配精液、、
受け牛は経産/未経産、、
新鮮移植/チルド移植/凍結移植、、
などなど、
いろいろなことについて協議
で、事前にFSHを投与した方がよいのか?
なども話題になりました
我々は今公表されている論文の情報、
および経験則により
投与をおすすめしています
最近はラクチンなワンショットが多いです
FSHを投与すると
卵胞が大きくなりエコー画面で確認しやすい、
あるいは物理的に吸引しやすくなることもありますが、
IVF後の胚発育率も高くなります
現在、オンラインで繁殖生物学会が開催中らしいですが、
要旨をながめると
OPU前のFSH投与がなぜ胚発育を助けるのか?
卵胞液をメタボローム解析して明らかにしようぜ
というご研究がありました
難しいことは書きませんが、
FSH投与は
卵胞細胞のグルコース代謝を抑制する、
酸化ストレスを抑制する、
ことでOPU後の胚発育を亢進させているのではないか、
という結論のようです
なるほど勉強になりました
FSHで1個でも多く質の良い胚盤胞が取れるとうれしいですね
しかし、日本も体内採卵よりOPU-IVFの方が多くなる時代がくるんでしょうか
私、「くると思います」に一票です
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