ファージ主流に?!
諸先輩方が、内膜炎について記載されていて、自分も調べていたら母校でお世話になった先生が内膜炎について、取り組んでいる内容をたまたま見つけたのでご紹介します。
【ファージ療法で制圧する産業動物の 薬剤耐性菌感染症とその伝播
藤木純平助教(酪農学園大学獣医学群)】より
この取り組みでは、子宮内膜炎の治療で用いられている抗菌薬の問題点の中で、主に薬剤耐性に着目して、バクテリオファージを用いた内膜炎起因菌に対する抗菌活性を検討しています。
バクテリオファージは、生物の教科書でよく目にしますので、おなじみかもしれません。形がかなり特徴的ですよね。ファージを利用した治療は日本ではほとんど行われていなかったようなのですが、近年再注目されているようです。
現在、医療および獣医療領域では特に薬剤耐性が問題となっていますね。
抗菌薬の作用により菌は耐性菌として進化?し、選抜された耐性菌と薬のいたちごっこが続いているため、抗菌薬の慎重使用も求められています。
その中で、細菌にのみ溶菌作用を有し死滅させるバクテリオファージに着目して、抗菌薬とは異なるアプローチを行うことで耐性菌の問題に対する試みをin vitroで、行っているようです。
現段階では、溶菌作用を示すファージの分離を濁度法で検討し、血中の炎症性サイトカインの遺伝子量の定量を行ったとのことで、今後は子宮内膜炎マウスモデルを作成し行っていくようです。
すぐに実用化されるかは、わからないですが、将来ファージを用いた治療が主流になる時代も、来るかもしれませんね^_^
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