XY精子の割合
最近はXY分離精子が発売され、現場でも頻繁に使用されています。
そこでふと思ったのですが、XYを分離する前はどの程度の割合でXY精子が含まれているのでしょうか?
普通に考えれば1:1の割合になると思いますが、もしかすると違うのかも…と思ったので調べてみました
するとウシ(Bos Taurus)では若干ですが、1~4%くらいY精子のほうが多いみたいですね (Hassanane M et al., 1999, Nicodemo D et al., 2009)
一般に乳牛では雌のほうが喜ばれますが、若干の違いとはいえ期待するものの逆をいく結果になっています
ちなみにウシの種によっても差があるようでイタリア原産のModicana種はほぼ1:1であるのに対して、Agerolese種は4%ほどY精子が多いようです(Paucillo et al., 2012)。
実際は受精までの過程で選抜があるので、この通りの比率に産子がなるとは限りませんが、いったい何の差がこの結果に表れているのか、不思議ですね。
ちなみにヒトではX精子のほうがほんの~1%多い(Han TL et al., 1993, Martin RH et al., 1996)という結果のようです。
ヒトの世界では生まれるずっと前から女性のほうが強いのかもしれませんね
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