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2014年3月10日 (月)

ドラクエ?

マウスを用いた試験で、雌の子宮には精子の受精能を高める働きはなく、

逆に精子を殺して排除しようとする働きがあること、

精漿(精巣上体および精嚢などからの分泌物で構成される精液の液体成分です。)に

多く含まれているタンパク質「Seminal Vesicle Secretion2(SVS2)」は

精子の細胞膜を保護することが以下の試験により明らかとなりましたdownwardleft

SVS2を欠損させた雄マウスの精子は、野生型の雄と同様に体外受精では

高い受胎率を示しましたが、自然交配では産仔がほとんど得られなかったのですwobbly

一方、同様の実験においてSVS2存在下では高い受胎率を示したことから、

SVS2は体内受精に必須な因子であることが明らかになりましたflair

電子顕微鏡で解析したところ、SVS2非存在下では、

精子は子宮内で細胞膜が破壊されて死滅していることが観察されましたdanger

また、子宮内液を回収して体外で精子に添加したところ、有意に精子の生存性が低下し、

精子が凝集する様子が観察されたそうですeye

これらの結果から、子宮内には精子を死滅させる液性因子が存在すること、

精漿中のSVS2はその因子から精子を保護する作用があることが明らかとなりました。

雄と雌による精子の攻撃と防御のバランスが子宮内での競合的な精子選抜を引き起こし、

これによって選ばれた精子が卵管で待つ卵子と受精するというわけですねgood

やはり精漿中には受精に重要な因子が多く含まれているのですねsign03

精漿を除去してしまっている凍結精液なんかはこのような要因もあって

受胎率が落ちるのかもしれませんねdown

精液中にSVS2が存在する場合、精子はSVS2を表面にまとって

子宮内でも生存可能になるとのことなので、SVS2をまとわせてあげることができれば

受胎率は上がるかもしれませんねup

SVS2という最強の鎧をまとった戦士にしなければ・・・

そして受精した精子は勇者ですねcrownshine

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