受精のチェック
受精卵を得るためには、成熟し受精能を獲得した精子と、
細胞質と核(染色体)がきちんと成熟している卵子が必要になってきます
成熟期に達した卵子に精子が侵入すると、
精子の核(雄性前核)と卵子の核(雌性前核)が形成されます
この2つの前核が卵子の中に確認することが出来れば正常な受精をしています。
少し写真が見づらいかもしれませんが、赤い丸で示した部分が前核になります
この受精卵の中には2つ確認できるので、正常に受精していることが分かります。
中には多前核形成(卵子内に3つ以上の前核が確認できる)のものもあります。
通常、受精の過程で1個の精子が卵子に侵入すると、
2個目以降の精子の侵入を防ぐ反応が起こるのですが、
卵子が未成熟であったり、老化により質が低下している場合に
2個以上の精子が侵入してしまう場合があります
この写真の受精卵には4つの前核が確認できます
異常な受精が起こっていることが分かります。
このように受精後の卵子を染色することによって受精率をチェックすることができます。
精子によって精子侵入率や多精子受精率などが違うので
精子の能力の評価なんかに使えますよ~
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