ファージセラピー
バクテリオファージという言葉をご存じでしょうか。
バクテリオファージは細菌を宿主とするウィルス
のことで宿主細胞への吸着、増殖、放出のサイクル
を通して爆発的に増加し、宿主の増幅を防ぎます。
このような働きから抗生物質に代わる可能性がある
とされています。
形が特徴的なので、画像検索してみてください。
かわいい感じです。
Efficacy of phage therapy in pigs: systematic
review and meta-analysis
Journal of Animal Science, Volume 99, Issue 7, July 2021
この論文では、ブタの細菌コロニー化の低減または防止の効果を
評価した論文を集め、メタアナリシスを行っています。
結果として、ファージ投与を行ったブタは未投与のブタと比べ、
対象の菌の濃度が有意に低くなるという結果となりました。
バクテリオファージは抗生物質より特異的で、ほとんど
副反応を起こさないと考えられているようです。
ウシにおいても乳房炎への対策として、
研究が行われているようです。
他にも子牛の下痢や繁殖牛の子宮内膜炎など
菌が悪さをする病気が多々ありますので、
そういった病気の予防や治療にバクテリオファージを
利用できるようになればよいですね。
Z
コメント