対照区の重要性
小学生の頃、夏休みの自由研究が大好きで、
近くの(何でも売ってた)駄菓子屋でモーターや歯車を入手し、
ハンダゴテでロボットを作っていたことを思い出します
さて本日は、小2のコドモの夏休みの自由研究をご紹介
「目 的」
酢に(鶏の)卵を入れるとどうなる?
(いわゆる酢卵作りです)
実験前のコドモの予想
「卵がクサル!」
はい、それでは、実験開始
「材料および方法」
酢(食酢)に5日間卵を入れる
対照区として水に入れる区と空気中で放置する区を準備
「結 果」
酢を入れるとすぐに反応が始まります
すなわち、
CaCO3+2CH3COOH→Ca(CHCOO)2+H2O+CO2↑
で、卵殻の炭酸カルシウムと酢酸が反応し二酸化炭素が発生するわけですね
5日後には殻が完全にとけて薄皮一枚のプヨプヨ状態に
テーブルで弾ませると楽しいですよ
ボヨヨーンとバウンドします
大きさもL卵が3Lくらいに膨張(写真右が実験区)
写真じゃよくわかりませんが透けて黄身が見えます(写真は上からライトを当ててます)
しかし、まずかったのが対照区のとりかた
水区と空気区の卵の大きさがはじめから異なっていたらしく(空気区が小さかった・・・多分)、
水でも少しは膨張するのかがわかりませんでした。
指導教官が悪いとこうなるわけですね。反省してます
最後に酢卵について調べてみると、
酢の中でプヨプヨ卵を潰して飲むと滋養強壮や白髪が消える効果があるそうで・・・。
オヤジモルモットで実験したいと声があがりましたが、
激マズらしいので遠慮させていただきました。
絶対お腹壊す
「牛受精卵にも酸性タイロード液をふきかけて透明帯を薄くして孵化しやすくすると
受胎率が向上するとの報告があります」
確かに自力で孵化することが難しい低品質胚ではよい効果をもたらしそうです
しかし今回、「対照区の重要性」を小学生の夏休みの宿題で再認識することになりました
個人的にはクマムシを研究テーマにしたかったのですが、スケジュールの都合でキャンセル・・・
クマムシについては6月12日の記事をご覧ください
小学生の愚息を持つ親としていつも興味深く拝見しております。(化学式は右辺と左辺のバランスとか、小生には難易度高すぎしたが・・・)さっそく家内に実験指示です!ありがとうございました。
投稿: T.T. | 2012年8月23日 (木) 10:06