• Img_20240426_184454149
  • Photo
  • Img_20240417_002617572
  • Img_20240402_212350667
  • Img_20240318_211517328
  • Img_20240221_220708341
  • Img_20240206_114426084_2
  • Img_20240206_114426084

« 2012年10月 | メイン | 2012年12月 »

2012年11月

2012年11月 2日 (金)

プロスタグランジンF2αは春機発動前の未経産牛の排卵を促す

今日は興味深い文献を見つけましたので、紹介したいと思います。

Prostaglandin F2α promotes ovulation in prepubertal heifers.

C.E.P. Leonardi et al., Theriogenology 78 (2012)

【方法】

11日間隔で卵巣を超音波で観察し、黄体のないことを確認した春機発動前の未経産牛30頭を試験に供した。

これらを以下の試験区ごとに3群に分けた。

(1) PG(N=14);自然に発生した卵胞ウェーブの5日後にPGF類似体(500μlcloprostenol)を投与

(2) PPG(N=12);腟内留置プロジェステロン除放剤(CIDR)の挿入、50mgのプロジェステロンおよび2mgの安息香酸エストラジオールを投与し、卵胞ウェーブの5日目(CIDR挿入から8.6±0.5日後)CIDRの除去とPGFの投与

(3) 対照群(N=14);とくに処置なし

【結果】

卵胞ウェーブ発生から10日以内に排卵した割合はPPG(10/12 ; 83.3%)およびPG(11/14 ; 78.5%)対照群(1/14 ; 7.1%; P<0.0001)より高くなりました。

【感想】

一般に繁殖の分野ではPGF2αを発情の誘起に用いており、その効果は黄体の退行を目的にしています。

しかし、この文献では、PGFが黄体退行だけではなく、実は排卵も誘起していることを証明しましたflair

この実験のように発情を見せていない未経産牛に対して、PGFが新たな治療法として期待されますね。また、排卵を誘起するにはGnRH製剤を用いますが、一般にPGFはそれよりも安価なため経済性の面ではより優れていますscissors

今後この研究が進めば新たな治療法や発情の同期化方法が考案されるかもしれませんねhappy01

Pgf

今回の文献はET研究所HPでも紹介していますので、興味がありましたらこちらもご覧になってみてください。

全農ET研究所ニュース2012年11月号

2012年11月 1日 (木)

雨のち晴

本日は黄体チェックに行ってきましたrvcar
気候の変化が激しいからなのか,寒暖差が激しいからなのか,
牛も発情兆候をあまり見せなかったと聞きましたwobbly
やはり黄体の出来ないtaurusも居りましたが,
そんな中でも発情もきて黄体もあった彼女らは,
きっと妊娠してくれるでしょうup
2
本日雨が降っていたのですが、途中で雨もやみ、
空には虹が。

R2389

先日生まれた,新ETシステム産子。
平茂晴母体に百合茂をかけた受精卵から生まれました。
ちょっと大きくて,お産も辛そうだったそうですcoldsweats01
1ヶ月齢の子牛(福安照産子)と並んでいたのですが,
どちらが生まれたばかりなのかわからないくらい大きかったです。
明日もたくさん妊娠しますよーにsign01