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2012フードバレーとかちマラソンが秋晴れの中、帯広市内で開催されました。
ハーフマラソン(21km)の大会です
約3,000人のランナーが帯広市内をかけぬけました。
「ET研マラソン同好会」からは3人のランナーが参加
強風に悩まされましたが、3人とも無事に完走することができました。
タイムは・・・、
A:1時間57分、B:2時間8分、C:2時間10分
この中で最高齢のA、トレーニングの成果を発揮できようです。
しかし、Aは翌日から出張で日本各地を革靴で転々としたのですが、実は足裏に激痛が。。。。
何とか足を引きずらずに仕事を終えました。
いや、客観的には引きずっていたかもです・・・。
Bも翌日は採卵作業がキツそうでしたね。
さすが20代のCは、翌日も元気
あーっ・・・、20代って、すばらしい・・・。
また機会があったら走しましょう
ET研でお揃いTシャツ作りたいですな。
ゴール直後
お疲れさまでした
最近はXY分離精子が発売され、現場でも頻繁に使用されています。
そこでふと思ったのですが、XYを分離する前はどの程度の割合でXY精子が含まれているのでしょうか?
普通に考えれば1:1の割合になると思いますが、もしかすると違うのかも…と思ったので調べてみました
するとウシ(Bos Taurus)では若干ですが、1~4%くらいY精子のほうが多いみたいですね (Hassanane M et al., 1999, Nicodemo D et al., 2009)
一般に乳牛では雌のほうが喜ばれますが、若干の違いとはいえ期待するものの逆をいく結果になっています
ちなみにウシの種によっても差があるようでイタリア原産のModicana種はほぼ1:1であるのに対して、Agerolese種は4%ほどY精子が多いようです(Paucillo et al., 2012)。
実際は受精までの過程で選抜があるので、この通りの比率に産子がなるとは限りませんが、いったい何の差がこの結果に表れているのか、不思議ですね。
ちなみにヒトではX精子のほうがほんの~1%多い(Han TL et al., 1993, Martin RH et al., 1996)という結果のようです。
ヒトの世界では生まれるずっと前から女性のほうが強いのかもしれませんね
本日は,今度ET研究所にやってくる供卵牛の,導入前の衛生検査のため,
タイヤをスタッドレスに替えないといけない時期がやってきました。
研究所の牛舎に入ると、牛の咳が聞こえてきます。
さてDairyman11月号で寒冷ストレスと子牛の健康・発育の関係を紹介した記事がありました。
以前ヒートストレスの指標にTHIが有用だと紹介いたしましたが、
(THI=0.8×気温+(湿度/100)×(気温-14.4)+46.4)
この記事によると、
出生後3ヶ月間の平均THIが60以下だとDG(日増体重)が不良で
日平均THIが45を下回ると疾病発生件数が増大するそうです。
THI計を利用して、牛群の肺炎予防重点時期を設けるのもいいかもしれませんね。
ちなみに研究所では冬季、牛の導入時にOTCのLA製剤を注射しています。
同じ品質の受精卵を移植(ET)しても妊娠する牛としない牛がいます。
その差は何でしょう?
いろいろな要因があると思いますが、
この2群で子宮内環境(遺伝子発現)が異なっていることが報告されました。
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Gene expression and DNA-methylation of bovine pretransfer endometrium
depending on its receptivity after in vitro-produced embryo transfer.
Ponsuksili et al., PLOS ONE, 2012
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著者らは発情周期3日目(発情日=0日目)で子宮内環境が大きく異なっていることを示しました(594遺伝子に差あり)。
また、この子宮内環境の差は発情周期14日目では小さくなるようです。
一般的にETは発情周期の7日目ごろ行われます。
すなわち、ET前の子宮内環境を整えてあげることが、
受胎率UPにつながるのではないでしょうか。
まだ遺伝子発現を調べているだけなので具体的にどうすれば受胎率が改善するかわかりませんが、
本当に必要な遺伝子を絞り込めれば、
牛だけでなくいろいろな動物の繁殖効率が大きく変わるかもしれません。
以前、我々はET前に自己免疫細胞を子宮内に注入すると、
その後の受胎率が改善されることを報告しました。
この時もいろいろな遺伝子が動いていました。
今回紹介した研究と我々の研究の間で
同じような遺伝子がないか調べてみたいです。
さてさて、子宮に受精卵が成長しやすいフカフカ布団をしいてあげるにはどうすればよいでしょうか?
今後の進捗が非常に楽しみです。
今日も九州から15個受精卵の注文があったので、配送のため空港へ行ってきました
最近風がビュービュー強い日が多かったのですが、
今日は天気も良く、ポカポカ陽気でした
と言っても、晴れてはいましたが・・・
ET研究所のある上士幌町では最高が9℃、最低が0℃だったそうです
外に出るととてもヒンヤリしました
今日は空港へ行く途中の道で、私のお気に入りポイントの写真を撮ってみました
どうですか
とてもいい風景です
向こうの山々の頭は白く雪が積もっていますね
紅葉はだいぶ進んでしまっていますが、まだ色づいてる葉っぱもありキレイでした
そこに緑の草とのんびり過ごすウシ達・・・う~ん、すばらしいコラボレーション
日によってやたらウシがこちらに近づいてることがありますが・・・残念
今日はみなさん遠くに行ってしまっていました(テレ屋さんなんでしょうかね)
この写真を撮りながら冬が近づいていることを感じました
実はこの写真、ウシの中に混じって1頭だけウマがいました。笑
みなさんはお分かりでしょうか?