雌から雄へ
ニワトリの雌として生まれるはずの卵を雄の卵に性転換することに
北大の研究チームが成功したと
米科学アカデミー紀要電子版(PNAS)で発表されました
まず、このチームは性が決定される時期の生殖腺(将来精巣や卵巣になる組織)で
発現する遺伝子を雌雄間で網羅的に比較しました。
すると、「ヘモゲン遺伝子」が雄で強く発現していることを突き止めました
そこで、本来雌になるはずのニワトリ卵に「ヘモゲン」を過剰発現させたところ
卵巣になるはずの生殖腺が精巣に発達し、
雌の卵33個が全て雄化したことを確認したそうです
この「ヘモゲン」はヒト(哺乳類)では血液細胞を作るために働いており、
性決定には無関係なのです
鳥類に特異的なものなので、すぐに他の動物に応用できる・・・とはいきません
しかし今後簡単な操作で受精卵の性の決定をできるようになればいいですね
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