ゾンビ・・・
北アメリカの北部に生息するアメリカアカガエルというカエルは、
動物界の「ゾンビ」の異名を持つそうです
どのようなカエルかというと↓(画像あり。カエル嫌いはご遠慮下さい)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009102901
今日はこのアメリカアカガエルの驚きの能力をご紹介します。
冬眠するカエル達にとって冬の寒さは厳しく、気温が下がってくると
落ち葉の中や土の中などで冬眠に入ります
アメリカアカガエルは生息地が北アメリカの北部ですから
寒さが厳しいため獲得した能力なのか、
なんと自身の体を高血糖状態にし、凍りつきながら冬眠をするそうです
寒さで皮下が凍結し始めると数分以内に血糖値を上昇させます
その値、なんと通常時の45倍だそうです
あま~~~~~~い・・・なんちゃって・・・すいません
アメリカの大学の研究室が行なった実験では、
体内の70%の水分が凝固した状態でも
森の巣穴で4週間程生き続けられることが判明しました。
血液の凍結を防ぐ機能に加え、重要な組織から水分を追い出して
凍結のダメージを受けにくい部位に集中させることができるのだそうです。
そして解凍の過程で心臓は鼓動を再開し、24時間以内に正常な状態に戻ります
通常の生物なら死に至る凍結状態からの蘇生で「ゾンビ」と言う訳ですね
ところで先週紹介しました卵子の凍結乾燥ですが、
開発者はこのアメリカアカガエルから氷結晶化回避のヒントを得たそうです
この技術ではトレハロースを含む溶液に卵子を浸漬すると紹介しましたが、
トレハロースはアメリカアカガエルを保護する物質の1つなんだそうです。
世の中に難題を解決するヒントは転がっているわけですね
視野を広く持たないとダメですね
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