2卵移植の効果
今日は4月に移植をした牛の妊娠鑑定に行きました
さて結果は…受胎率60%は超えていたのでまずまずといったところでしょうか
じつは最近ETの際に2卵移植を依頼されることがあります。
なぜ2卵移植か。まず2卵移植すれば基本双子が生まれます。つまり子牛の生産性は2倍です
また、胚が2つあることで、母体側の妊娠認識が強くなり受胎率の向上も期待されるとか
しかし良いことばかりではありません。
双子になればそれだけお産のリスクは高くなります。1説には単胎にくらべそのリスクは10倍とか…。
ただそのあたりも農家さんごとに向き不向き?があるようで難産ばっかりでもう嫌という方もいれば、普通に生まれるからどんどん2つ入れてくれと言われたりもします。
今回の農場ではあまりお産の事故はないようで、受胎率も70%弱なので概ね順調のようです。
子牛が小さいなど言われることもあり改善点はありますが、今後これらが改善されれば和牛の2卵移植を利用することで大きな利益を得ることも可能となるかもしれません
お世話になります。
特に乳牛での2卵移植ですが、やはりいい結末を期待してはいけないとおもいます。
・乳牛で双子の場合子供が栄養を撮り子牛が健康な産仔である時は、母牛は確実に一産命が短命となる可能性は高いでしょう
・双子に栄養がいかず母体が健康な場合。生まれたET双子産仔の健康状態は保証されないでしょう。
魚粉や肉骨粉が制限されている現状では、双子生産は無理だと思います。
投稿: 岐阜大石牧場 | 2013年6月17日 (月) 12:03
岐阜大石牧場様
いつもお世話になっております。
やはり現状双子生産には課題が多いと我々も感じております。
その一方で大きな事故もなく双子生産を可能にしているところがあることも事実です。
この課題には繁殖管理だけではなく飼養管理全体の問題と捉え取り組む必要がありそうです。
投稿: | 2013年6月19日 (水) 06:07