色黒です
先週のブログで豚卵巣からの卵子吸引と検卵を行ったと書かせていただきましたが、
検卵で集めた豚の卵子がコチラです↓
写真だと少し見にくいかもしれませんが、
牛の卵子よりも卵丘細胞(卵子の周りを覆っている細胞のこと)が
少ないように見えました![]()
そして何より最初に思ったこと、それは
「黒い・・・
」
豚の卵子は脂質の含有量が多いため黒いというのは有名な話でした![]()
しかし今日は人生で初めて豚の卵子を見ました![]()
今まで牛(豚よりは全然黒くないです)かマウス(かなり薄いです)しか
見たことがなかったのでその黒さに驚きです![]()
決して豚卵子をバカにしている訳ではありませんよ![]()
色黒も素敵ですよ![]()
・・・?
でも、牛で言うところの変性卵と間違えてしまいそうなほどの黒さ![]()
そしてこの黒さ(脂質の多さ)は豚卵子の欠点でもありますね![]()
脂質の含有量が多いと低温に対して弱いのです![]()
そのため豚受精卵は牛受精卵と比較して凍結保存が困難とされています![]()
さてさて、牛の体外受精では卵巣から吸引した卵子を体外で成熟させるため、
体外成熟培養というものを20時間程度行います![]()
豚ちゃんでは体外成熟培養は40時間以上行うようです![]()
牛と比較して成熟培養時間は約2倍なのですね・・・長いことに驚き![]()
それでは成熟培養終了後の豚卵子です↓
相変わらず「黒い」のは置いといて・・・(笑)
卵丘細胞が膨化してパラパラになるんですね~![]()
牛では少しモワァ~と膨化する程度なのですが。
このように同じ哺乳類でもその種によって様々な特徴があるのですね~![]()
その種特有の物を掴んで研究に活かしていきたいですね![]()




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