CIDRと黄体の関係
ET研究所では科学雑誌や畜産関係の雑誌、獣医学の雑誌を購読しています。
そのうちの1つにホーズデイリーマンという酪農に関する情報が満載の米国の雑誌があります
繁殖に関する最新の情報が載っているだけではなく、飼料や経営のことなど普段は知る機会の少ない情報が充実しているため、酪農に関する知識を得るのに重宝しています
そこで、そのホーズデイリーマンに載っていた繁殖に関する記事について紹介してみたいと思います。
【受胎の悪い牛には追加処置が必要】
ざっくりと紹介しますので、詳しくは本誌をご覧になってみてください
内容をまとめますと
分娩後に無排卵の牛の割合が増えている
そのため発情同期化処置による定時人工授精がおこなわれるが、その際に黄体がない場合、黄体がある場合よりも、受胎性が低い
CIDRを併用すると、黄体がない場合でも定時人工授精の受胎性が向上する
一方、黄体がある場合はCIDRを併用しても受胎性は向上しなかった
このことから、同期化処置や定時人工授精をおこなうにあたっては黄体の有無を確認することが重要であり、それをもとに適切な処置をおこなう必要がありそうです
授精前に十分プロジェステロンに感作させることが高い受胎性には必要であることがわかります。
受胎性のわるい牛には少しの手間をかけるてやることで、受胎性はぐっとよくなるのかもしれませんね
コメント