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2013年8月23日 (金)

空腹と繁殖

先日読んだ論文のことを少し書きたいと思いますpen

グレリンというホルモンが繁殖性に悪影響であるとする報告ですdown

(原題:Human ghrelin decreases pituitary response to GnRH in superovulated ewes. Theriogenology 80 262-268)

まず、グレリンとは何かといいますと、胃の細胞から分泌されるペプチドホルモンで、空腹時に分泌が促進され、食事を摂取すると分泌が急激に低下します。グレリンが分泌させるとヒトでは食欲を増大させることで、エネルギーの恒常性に関与します。

このグレリンですが、その一方で繁殖性に対しては悪影響を及ぼすそうですsweat01

具体的には、ラットの報告ですが春期発動の遅れ、産子数の低下などがみられるようです。他に様々な動物で性腺刺激ホルモンの分泌を抑制することが明らかになっています。

この報告ではその作用がどのようにしておこるかを解明していますshine

論文の内容については今度のET研究所ニュースを読んでいただくとして、個人的に思うことは、採卵をおこなうウシに対してはFSHの分泌を減少させないためにも給餌の回数を増やしたり、飽食状態で飼育できれば採卵性が良くなるのかも?

ただし、エネルギーの取りすぎで過肥になってもこまるので、あえて栄養価が低く、腹もちの良い飼料の給与が必要ですが…。

こんな工夫ができればもしかしたら繁殖性が良くなるのかも?と思った今日この頃でしたthink

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