たったの4℃で・・・世界初!!
なんと世界初、ガラス化保存未成熟卵子から子ブタが生産されたそうです
PLOS ONE(DOI:10.1371/journal.pone.0097731)で発表がありました
ガラス化保存とは・・・高濃度の凍結保護剤を含む液を用いて、
室温域から急速に液体窒素域(-196℃)まで冷却することにより、
氷の結晶を形成せずにガラス化状態にする超低温保存法です。
未成熟卵子とは・・・受精能を持たない成熟前の卵子。
体外受精をする場合は卵子を成熟させるために体外成熟培養が必要になります。
これまでブタ卵子は低温障害を受けやすいため、
ガラス化保存卵子から子ブタの生産は成功していませんでした
ガラス化された卵子を元の状態に戻すには加温が必要となります
今回はその加温時の温度を従来の38℃から42℃に高めたことによって、
加温後の卵子生存率が67%から87%に改善されたそうです
ガラス化→加温した卵子を体外受精して培養したところ、
胚盤胞への発育率が2.7%から4.4%へ有意に高まり、
この手法で得られた胚盤胞を移植して
世界初のガラス化保存卵子由来子ブタの生産に成功したそうです
卵子を加温する温度をたった4℃変えるだけ・・・実に単純な方法です
でもそんな簡単な事になかなか気づけないのですよね
私たちの周りには成功へのヒントがゴロゴロ転がっているのでしょうけど、
それに気づけるか・気づけないかが大きな違いとなりますね
難しいけど簡単で、簡単だけど難しい・・・ん~ヒントを探してがんばりますっ
コメント