梅のパワー
県立医科大の宇都宮准教授と和歌山高専の奥野准教授らの研究グループは、
和歌山特産の梅に含まれる成分が難治性不妊患者の
妊娠率向上に効果があるとの研究成果を発表したそうです
梅は昔から動脈硬化や胃潰瘍、糖尿病、免疫力向上に効果があるといわれ、
梅干の副産物の梅酢を混ぜたエサを与えた鶏とその卵のおいしさ、
栄養価もアップすることが分かり、
人気ブランド「紀州うめどり・うめたまご」が誕生したのだそうです
鶏の卵にいいのならヒトの卵子にもいいのでは・・・ということで、
梅の抗酸化作用に着目し、体外受精や顕微授精の
高度不妊治療を受ける女性を対象に臨床試験を行いました
梅酢の研究に参加したのは、33~43歳の
DHEA(ステロイドホルモンのサプリメント)を服用しても効果が出なかった9人で、
引き続きDHEAを飲んでもらい、合わせて塩分を抜いた濃縮梅酢を服用してもらいました
その結果、何も服用しなかった場合の妊娠率は5.6%だったのに対し、
DHEAと濃縮梅酢の併用により、妊娠率は55.6%にまでアップしたそうです
また、DHEAを服用せず、梅酢のみによる研究も行った結果、
29~41歳の女性10人のうち、6人が妊娠に成功、4人が無事出産したそうです
研究グループはこの卵の質を高める梅酢の成分が
「3、4-DHBA」であることを発見しております
通常、加齢に伴い増加する酸化ストレスが卵を覆う顆粒膜細胞にダメージを与え、
細胞死を起こすのですが、「3、4-DHBA」は酸化ストレスから顆粒膜細胞を保護し、
良質な卵の形成に寄与することも確認したそうです
梅パワーすごいですね
牛にも梅を食べさせると効果があったりするのでしょうか・・・
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