日本一の牛作り
育種価が高い牛の後継牛はぜひともを確保したいものです
しかし一方で、育種価が判明しているということは、ある程度その子牛が肥育されて肉になっているということであり、高育種価であることが分かり、その子を何としても残したい!となった頃には、既にお婆ちゃん牛になってしまい、受精卵がほとんど取れない・・・というケースもあります
また、全農ET研には現在550頭程度の和牛ドナーがおりますが、それだけの頭数の中には、過剰排卵処理に対する反応は爆発的であるにも関わらず、いざ受精卵を回収しようと試みると、全く回収できない牛もおります。
そういった牛の卵子を使って何とか受精卵が作れないものか?というわけで、最近OPU-IVF(経膣採卵-体外受精)に取り組んでおります。
↑筆者も未熟ながら技術を習得すべくチャレンジさせていただいております。
先週は3頭実施し、どの牛から回収した卵子からも受精卵を作ることができました
通常の受精卵回収よりも短いスパンで卵子を回収できるOPUは、今後育種改良を進めていく上で、間違いなく重要なツールとなってくると思われます
今日回収した卵子は、もしかしたら将来日本一の牛になるかもしれない・・・!という期待を胸に、一生懸命取り組んで参ります
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