問題作
中国の研究チームは、ヒトの受精卵を使って、
遺伝性の病気に関係する遺伝子を改変したとする論文を
オンラインの学術誌「protein and cell」に発表しました
ヒト受精卵を使った遺伝子改変の報告例は世界で始めてとみられております
研究チームは不妊治療クリニックから得たヒトの受精卵を使用して
近年急速に普及している「ゲノム編集技術」を使い、
遺伝性血液疾患であるベータサラセミア(地中海性貧血症)の原因となる
遺伝子の操作を試みたそうです。
実験では86個の受精卵を使用したところ、48時間後に生存したのは71個、
このうちの28個で狙った遺伝子の改変を確認出来た一方、
目的外の遺伝子を改変してしまったケースもあり、
臨床応用にはさらなる検証が必要と結論付けました。
この研究によって懸念されることは、
デザイナーベビー(親の望む外見や知力などを持たせるよう設計された赤ん坊)誕生の
時代の到来につながりかねないことです
この結果はnatureやscience誌にも投稿したのですが、
いずれも倫理的な反対で却下されたそうです
こんな問題の多い論文が掲載されたことに驚きですね
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