最初が肝心
スペインのGinemedヒト生殖補助クリニック生殖研究所の研究チームが、射精によって排出された精液の最初の部分は受胎につながる可能性が高いという研究論文を発表したそうです
「Systems Biology in Reproductive Medicine」という論文の4月号に掲載されているみたいです
この研究では男性40人分の精液を分析しております。
被験者に、排出した精液を2段階に分けて別々の容器に採取してもらったところ、排出された精液の最初の部分には、それ以降の部分よりも精子が多く、これらの精子はより活動的で、DNAが良質であることが判明しました
今回の研究結果から、最初の精液(15~45%)の目的が卵子に受精することであることが確認され、残りの精液は他の男性の精子が受精しないように防ぐためのものであると考えられています。
この研究結果は、ヒト体外受精において使用する精液の採取方法に応用できると考えられます
精液は常にひとつとされてきましたが、その組成と生理学的機能により、2つの異なるものに分けられ、生殖における目的もそれぞれで違うことが明らかとなりました。
体外受精で使用する場合、精液は通常、1つの容器に採取されますが、それにより2段階の精液が混合され、精子に有害な作用をもたらす可能性があるということが分かりました
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