受精卵生産を支える棒たち
こんにちは,最近ウシの子宮頸管のことばかり考えている新人獣医師です
先週の記事に,「子宮頸管に物を通す」ことがウシ繁殖の醍醐味だとありましたが,ET研究所では受精卵生産のために,
様々な棒を子宮頸管に通しています。
というわけで本日は,子宮頸管を通すための「棒コレクション」を
上から順に…
拡張棒: 採卵や受精卵移植の前に固く閉じた子宮頸管を広げる。固く,しっかりしているため初心者の練習に最適。難易度★
薬注棒: 採卵後,子宮にイソジン等の薬剤を注入するために使用。難易度★
サイトブラシ: 子宮内膜炎の診断に利用。2016年1月22日の記事参照。難易度★★
バルーンカテーテル: 採卵におけるメインの武器。子宮角先端に導入し,還流液を流し込んで受精卵を回収。難易度★★★
ストロー注入器: おそらく一番有名。精液ストローを装着して人工授精。難易度★?(筆者未経験)
といったラインナップとなっております
その他には,受精卵移植に用いるYTガン(下図)もET研の業務に欠かせない存在です
このように様々な棒たちが,ET研究所だけでなく,世界中の受精卵生産を支えているのです。
私も早くこれらの武器を使いこなせるよう,特訓あるのみです
うーん、まさに「産業動物獣医師あるある」ですね。
よくわかります。
直腸検査を通した手技はまさにブラックボックスですよね。
鍛錬あるのみですね。私も1度採卵で通せなかったことがあります…
思い出したくない記憶ですね~
投稿: オオカワ | 2016年2月 6日 (土) 16:27
オオカワ様,コメントありがとうございます。
共感していただけて嬉しいです。
いつかブラックボックスを透視できるよう,修行に励みたいと思います!
投稿: | 2016年2月 9日 (火) 11:05