ホルスタイン牛における産後早期の代謝プロファイルと繁殖成績の関係性
産後早期の血清中の代謝物・ミネラル・肝臓の酵素を測ることで、その後の牛の繁殖成績を予測することができるかもしれません。
Relationships between early postpartum nutritional and metabolic profiles and subsequent reproductive performance of lactating dairy cows
こちらの研究では、泌乳中のホルスタイン牛の泌乳後2-14日の間に採血をし、様々な代謝物・ミネラル・肝酵素の血清中濃度とその後の人工授精の結果との関連性を調べています。
初回人工授精後に妊娠した牛と、非妊娠牛では、非妊娠牛の方が、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)・非エステル化脂肪酸(NEFA)・ハプトグロビンの血清濃度が高く、マグネシウム・コレステロールの血清濃度が低いことがわかりました。また、初回人工授精後に流産した牛と妊娠を維持した牛では、流産をした牛のほうが、ハプトグロビンの血清濃度が高いことがわかりました。
ハプトグロビンは炎症を示すマーカーとして知られていますが、具体的にどのようにして生殖機能に影響を及ぼしているのかは判明しておりません。しかし、肝臓のタンパク質活性の高い牛は、ハプトグロビン・NEFA・βヒドロキシ酪酸(BHB)の濃度が低く、感染症や代謝性疾患の発症率が低いことが知られています。
肝臓の代謝をあげることで、疾患や生殖機能の低下を防ぐことができるかもしれませんね。
ここからは私事なのですが、私は蕁麻疹が出やすくてアトピーも持っています。病院で血液検査の結果を説明されたときに、肝臓の酵素が少なすぎて、肝臓があまり機能しておらず、タンパク質がほとんど代謝されていないと言われました。毎日肉を200g×2パックぐらい食べているのに・・・。確かに風邪も引きやすいし、牛も人間も同じなのかも知れません。私もがんばって肝臓の代謝あげてこうと思います。
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