• Photo
  • Img_20240417_002617572
  • Img_20240402_212350667
  • Img_20240318_211517328
  • Img_20240221_220708341
  • Img_20240206_114426084_2
  • Img_20240206_114426084
  • Img_20240204_181933563
  • Img_20240123_132449550_hdr
  • Img_20240120_182129566

« 全農期待の種雄牛”百忠平”!!!” | メイン | スマート衣料 »

2020年12月10日 (木)

受胎率は子宮の大きさで決まる??

 ホルスタインで人工授精時の子宮が大きいほど受胎率が低くなる、

という論文が3,4年前から何本か出ているようです。

今回は受胎率のみならずその原因やその後の妊娠が維持されるか

どうかまで調べた論文(まだ出たばかり)があったので紹介します。

Size and position of the reproductive tract impacts fertility outcomes and pregnancy losses in lactating dairy cows

A.M.L. Madureira et al., Theriogenology. 2020 Dec;158:66-74.

この論文によると、子宮が大きく位置も下がっているウシでは

受胎率が低く、また子宮の大きいウシの割合は経産牛の方が

高いようです(それはそうか)。

子宮が大きいほど受胎率が低いのは人工授精が難しくなる

からではないか?と最初は思ったのですが、どうやらそう

ではないらしく・・・理由はわかりませんが子宮が大きい

ウシでは無排卵の割合が高かったそうです。

さらに妊娠24日ぐらいから、発達してきた受精卵からでる

糖タンパク質が血中に移行するらしく、これを測定することで

その後妊娠が維持されるか予測できるそうなのですが、

子宮が大きかったウシではこの糖タンパク質の濃度が低く、

妊娠30日目から60日目の間に胎子が死んでしまう割合が高かったそうです。

この論文のように子宮の大きさからその後の受胎性が予測できると

すれば、牛群の管理・更新をするときに役立つかもしれませんね。

TKH

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。