場内での妊娠鑑定
ET研究所では自前の牛や生産者の方からお預かりした牛への移植を日々の業務として行っています。
移植を行った牛はその後、妊娠鑑定を行い市場に出荷もしくは生産者のもとへ帰っていきます
昨年度は研究所 本場内で、のべ2000頭弱の牛に移植を行いましたので妊娠鑑定もそれと同程度の頭数行いました(残念ながら発情回帰する牛もいるので少し減りますが)
ET研究所では移植から約23日(前の発情から30日)、53日後(発情から60日)そして出荷の直前に妊娠鑑定を行っていますので、その回数は合計すると…。なかなかの仕事量です
ちなみに30日の鑑定はすべての牛で超音波画像診断装置(エコー)を用いています。
上の画像はエコーでの妊娠鑑定画像です。中央の黒い部分に浮かんだ白い物体が牛の胎子になります。まだ胎齢30日ですので牛の形ではありませんが、頭が下にあって胴体があって。移植は大成功だったようです
しかし油断はできません。60日、出荷前の鑑定で胎子がいなくなっていることも実はあります
30日の鑑定のときに胎子がいなくなることが予想できることもありますので、そのうち胎子がいなくなる予兆の画像も紹介したいと思います。
人の流産は聞きなれていますが、牛では30日目の鑑定で妊娠確認できた胎子が60日目の鑑定では消えてなくなっていることもある・・・、これが人で起きたらショックは大きいですね。神秘的です。
投稿: T.T | 2012年5月21日 (月) 11:01
コメントありがとうございます!
そうですね、人の場合では非常にショックなことだと思います。
牛の場合でもこれを生産者の方の牛でやってしまうとダメージが大きいですが…。
やはり数パーセントの胎子は30~60日の間にいなくなってしまうことがありますので、研究所では60日でもう一度、そして出荷の前に再度鑑定することで鑑定結果を確実なものにしています。
投稿: | 2012年5月21日 (月) 18:22