長~い旅
今日は金環日食だったそうで、みなさま観察できましたか?
北海道は部分日食となりましたが、ET研究所でも観察できました
さて、先日実験のためウシの卵管を取って来ました
にょろにょろとした管のような部分が卵管です
卵巣は切り取ってしまっているのでありません
子宮側と書かれた方の太くなっている部分は子宮の一部です。
卵管の周りの膜や脂肪を切ってのばしてみると・・・
けっこう長いです
排卵した卵子はこの卵管で精子と出会って受精し、受精後は卵管を通って子宮へと移動します。
ウシは1回の射精で膣内に50~100億もの精子が射出されますが、
実際に受精の場に到達する精子は500以下だそうです
厳しい旅路なんですね
より元気でコンディションの良い精子を受精させることが受胎率アップには重要だと改めて感じました
地球の全人口が約70億人であることを思うと、よーいドンから受精に至るまでのその競争率の高さにただただ驚きです。それをまた科学でコントロールしようとしているET研の知力ってやはり凄いですね。この卵管をその後何の実験に使われたのか?興味が湧きました。
投稿: T.T | 2012年5月22日 (火) 09:17
T.Tさま
コメントありがとうございます!
卵管は卵管上皮細胞を採取するために使用しました。
採取した卵管上皮細胞は受精卵と一緒に体外培養しました。
投稿: | 2012年5月23日 (水) 15:41
お忙しい中、本日は大変ありがとうございました。顕微鏡を通してのビジュアル的な映像も印象的でした。JA全農の畜産生産事業の未来を担う最先端の技術と日頃のご苦労の一端を垣間見ることができ、有意義な時間でした。ありがとうございました。
投稿: T.T. | 2012年5月24日 (木) 14:35
T.T.さま
コメントありがとうございます。
またいつでも実験室にいらして下さい!
投稿: | 2012年5月24日 (木) 18:27
お世話になっております。ししゃもの町の和牛農家です。(^^)
卵管・・・もっと短いものかと想像していましたが、結構長いのですね!
過去、この菅が詰まったとかいう牛が居た事があって難儀したことがありましたが・・・
とても勉強になります。また色々な記事を拝見させて下さい。
投稿: Taura | 2012年5月29日 (火) 20:39
Tauraさま
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
ウシの体の大きさから考えると卵管の細さにもびっくりしました!
炎症なんかが起こってしまうとすぐにつまってしまうのではないかと心配になります・・・。
ちなみに画像で載せてるのはホルスタインの卵管です。
これからも色々な情報を発信していきたいと考えておりますので、
よろしくお願い致します。
投稿: | 2012年5月30日 (水) 14:33