明かりが乳量を増やす?
今回はウィリアムマイナー研究所にいる同期からくる、デイリィインフォの記事の一部を紹介させていただきます
(以前紹介させてもらった新しい暑熱対策の記事はこちら)
今回のデイリーインフォは“Eastern Dairy Business”より、
乳量を増やすための長日光周期、という記事です。
これは、牛舎が明るい時間を16-18時間にすることで、乳量が2.3kg/頭/日増加するが、
光の種類によっては効果もない可能性もあり、また光源によっては経済性も変わってくるので
今後1年かけて試験をしていく予定です、という記事でした。
この記事にも書いてあるのですが、光に当たる時間を増やすと乳量が増加する
メカニズムはよくわかってないのですが、
メラトニンというホルモンが抑制されることによりプロラクチンとIGF-1の分泌が増加するため、
と考えられているそうです。
また、効果を得るには牛舎のどこに牛がいないと一定以上(150ー200ルクス)の光が必要があるとのことです。
日本でも最近ではないですが、同じような試験をしている報告もあり、
その時は採食量や採食時間に変化はなかったけど、採食活動が高まった、という報告でした。
なので、やはり単純に夜間のDMIの増加により乳量が増えるわけではないようです。
馬や羊は季節繁殖のため、メラトニンの分泌が
繁殖の季節にかかわっていることが知られています。
牛も、実は季節繁殖だった時期があり、
子供が春~夏(=長日光周期の時期)にばかり生まれていた時代もあったのかもしれませんね。
ああ、春産みの子牛たちを増やしたい・・・
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