受精卵の呼吸
受精卵の品質は顕微鏡下で形態観察し、判断しています。
細胞数、細胞の結合の強さ、形や色などなど・・・が評価の対象になります。
確かに形態評価は受精卵の品質を評価する上では基本中の基本ですね
かなりの重要ポイントです
しかし、見た目だけでは判断しきれない部分もあると感じます
例えば、受精卵の元気度を呼吸の強さで評価する
「受精卵呼吸測定装置」なんてものも開発されております
細胞活動に必要なATPはミトコンドリアでの呼吸によって産生されています
様々な動物種の胚を用いた研究においてミトコンドリアが正常に発達している胚は、
高い品質の良好胚であることが明らかとなっています。
すなわち、活発に呼吸している胚が良いということですね
ヒトの研究で、不妊患者41人を2グループに分けて検討したところ、
形態の良さで選んだ受精卵を子宮に戻したグループは
21人中8人(38%)が妊娠だったのに対し、
形態評価に加えて呼吸量も評価し、受精卵を選抜したグループは
20人中12人(60%)が妊娠したことが報告されております。
この技術は体外受精胚やクローン胚の移植などに有効かなぁと思いますが、
測定装置はかなりの高級品です・・・
大人しく見た目だけで判断することにします(笑)
God eyesを手に入れることにします
↑見た目が同じようでも妊娠するとなると差があるのかもしれませんね
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