ヨーロッパ酪農事情
先日、ヨーロッパへ視察にいった他部署の方々による報告会がありました
ヨーロッパの酪農をみることで国内の酪農に応用できるものを見つけるのが視察の目的だったようです。
他の国の酪農事情を聴く機会もなかったのでとても興味深い話が多かったです。
まず、ヨーロッパはアメリカとは異なり、乳量を求めるのではなく程々の量を程々の作業量で得る傾向が強いようです
そのため配合飼料をあたえることはほとんどなく、省力化の技術(ロボット搾乳や自動哺乳器)も広く普及しているそうで、驚くことに生産コストは日本の1/3程度らしいです
飼料コストについては国土の問題もあるので真似をするのは中々難しいですが乳量を求めない代わりに、牛の生産寿命を長くすることに意識が強いため牛の更新コストが低いことは参考になるかもしれません
また感染症への意識が高いことも参考にすべき点のようです。まず外部からの牛の導入は一切せず、すべて自分の農場で牛群更新をおこなう。外部からの訪問者(獣医師も)は場内専用の作業着に着替える。といったことが徹底されているようです。この点は日本とは大きく異なるところのように感じました
最近国内ではBVDや牛白血病が問題となっており、感染による直接の被害や感染の防除にかかる経費も無視はできません。一方のヨーロッパでは国によってそれぞれの感染症の清浄化に成功しており、衛生面でのコスト削減にもつながっているようです
この視察から今後どのような取り組みが提案できるか、ET研究所も含めグループ全体で考えていかなくてはなりませんね
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