Kinseyスケール
先日、新聞にこのような記事が載っていました
「仏の同性婚3%7千組。
昨年五月から可能になったフランスの同性婚は、2013年、全体の約3%にあたる約7千組だった。(平均年齢は男性が50歳、女性が43歳)」
平均年齢を見ると、今まで結婚したくてもできなかった同性愛者たちが、合法的にやっと日の目をみることができたって感じですよね
はて、ここで私の中で疑問が…。
人間だけではなく動物でも、同性愛を育むことはあるのだろうか?
ここで「Kinseyスケール」という考えが出てきます。
Alfred Kinsey(1894~1956)は有名な性科学者であり、彼の研究を言及せずにヒトの性の議論は無いとまで言われています
彼の考えは「男女は同性愛者か異性愛者に分類できるいろいろな性的行動をとるが、この二元的な方法で厳密に分類すべきではない」というものです
さらに彼によると「異性は異性愛者と同性愛者の2つの別々の集団を示さない。世界はヒツジとヤギに分けられない。それは、自然は滅多に別々のカテゴリーに分けられないということは分類界の原理である。生物界はそれぞれおよびすべての局面において連続である」。
Kinseyは、ヒトの性行動を特徴づけるために7ポイントのスケールを開発し(図1)、特定期間内の男女の集団をスケールで評価した分布を報告しました。
(図1)
Kinsey スケール 特徴 %(男性)
0 完全な異性愛者 75
1 主に異性愛者、まれに同性愛者 22
2 主に異性愛者、ごく偶然に同性愛者 20
3 異性愛者であり、同性愛者 15
4 主に同性愛者、ごく偶然に異性愛者 10
5 主に同性愛者、まれに異性愛者 8
6 完全な同性愛者 6
Kisneyの考えは他の哺乳類に適応可能でしょうか?
同性の性行動が哺乳類を含む多くの動物で生じるのは多くの動物行動学者によって証明されました。
ヒツジで行われた最近の研究では、平均8%の雄ヒツジは雄指向であり、雌雄を選択させると、雄との性的接触を選択する結果が得られました
全ての生物界において、子孫を残すためにも、DNAに異性を愛するように刷り込まれているものだと考えていましたが、やはり生き物が生きている限り、全ての物事は100%じゃないんだなあと考えさせられた記事でした
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