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2014年2月 6日 (木)

寒さと栄養状態

 最近の寒さ関係の話題が多いですが、昨日に引き続き寒さ関係の話題です(キリッ)!

 我々全農ET研究所の事業は「受精卵」で成り立っており、受精卵が採れなければ何も始まりません。

 我々に受精卵を提供してくれる黒毛和種の雌牛たち。彼女らの生産限界温度は-10~30℃らしいのですが、にも関わらず今日の上士幌の気温は何と-8~13℃!!このような極寒状態の中で彼女たちの栄養状態はどのような状況なのかを把握するために血液検査を行ったところ、以下のような結果が得られました。

Table1
 タンパク質の代謝を表すBUNが低く、血糖値(Glu)が高くなっています。

 恐らく餌にタンパク質が十分含まれておらず、かつこの寒さによって、ストレスを受けると分泌されるホルモン(コルチゾール)の働きにより血糖値が上昇したものと推察しています。

 検査する前は、体温を増加させるために血糖を消費しまくってるだろうから血糖値が下がって、かつタンパク質もエネルギー源として使われているだろうからBUNは高くなっているんじゃないかと想像していたのですが、真逆の結果となりましたcoldsweats02

 摂取した栄養分と生産のために消費した栄養分のバランスを診断する方法として代謝プロファイルテストと呼ばれる方法があります。今回はかなり簡易的なものですが、その奥深さを感じるいい機会となりましたconfident

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