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2015年2月17日 (火)

授精後のオキシトシンの使用

先日、農家さんから、こういう質問を受けました。


「うち、搾乳の時に、パンパンに乳房はれてるのに、絞っても出ない奴がいんだよね。
そういう牛にはオキシトシン打ってるんだけど、オキシトシン打ったやつに授精しても、全然とまんないの。

授精する牛に、オキシトシン打っちゃダメなの?」。

オキシトシンは通常、子宮収縮作用、射乳作用等があります。

事実、過去の報告では、授精直後のオキシトシンの使用は早期の胚死滅につながることが1999年6月号のJ. Prostagrandinsに報告されています。

オキシトシンは子宮から血中および子宮内へのプロスタグランジンの放出を促し、ひどい場合は黄体の退行 や子宮収縮によって受胎できなくなります。

テネシー大学の試験では人工授精後5-8日に100IUのオキシトシンを1日3回注射した場合の受胎率は33% で、注射しない場合場合(80%)に比べて大きく低下しました。


よって、授精後少なくとも2週間はオキシトシンの注射はすべきではありません。 (Dairy Herd Management、2000年 12月号)


搾りを優先させるか、授精を優先させるべきか、悩ましいところですね(੭ु xωx )੭ु⁾⁾

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