ホルブラの実力
先日のブログの記事にてホルスタインとブラウンスイスの交雑種(ホルブラ)についての紹介がありましたが、亜熱帯気候のエジプトにおける報告で、ホルブラの暑熱期における家畜としてのポテンシャルの高さを垣間見ることができるものがありましたのでご紹介いたします。
原題:Reproductive performance of Brown Swiss, Holstein and their crosses under subtropical environmental conditions(和訳:ブラウンスイス、ホルスタインおよびそれらの交雑種の亜熱帯環境下における繁殖能力)
出典:Theriogenology (article in press)
著者:Mahmoud S ら (ザガジグ大学、エジプト)
要約:
ブラウンスイス種(BS)、ホルスタイン種(HO)、ホルブラ(F1)、ホルブラにホルスタイン種を戻し交配した種(BC)の受胎性、産乳性などについて比較しております。
受胎率は下の表の通り、BSとF1がHOとBCより有意に高く、F1は比較的不快指数が高い時期でも受胎率が低下しないことが分かります。また、F1の乳量はHOおよびBCと変わりません。
文献中では、F1はHOやBCと比べて早期胚死滅や子宮炎の発生頻度も低いことも示されておりました。
a,b: 同行数値と有意差あり
x、y:同列数値と有意差あり
暑熱期でも高い受胎性が期待でき、乳量もホルスタイン種と遜色ないホルブラは、かなり利用価値が高いと感じました一方戻し交配した品種の受胎成績は今ひとつだったので、もし導入を検討されるのなら、空いた腹に全農を受精卵を植えて頂ければ・・・と思います(笑)
早速、ブラウンスイスの雌雄判別精液を注文しました(笑)
投稿: 愛知県 近藤 | 2015年4月30日 (木) 17:36
ご購入有難うございます!
愛知県では暑熱ストレスが受胎性にかなり影響を及ぼしていると聞いたことがあります。
よい解決策になることをお祈りしております!
投稿: Matt | 2015年4月30日 (木) 18:34