命の球
これは何の写真でしょう?
いくら?ゼリー??いやいや,ちがいます。
これはなんと!牛の卵胞です!!
卵巣の中に埋もれている卵胞を切り出し,丁寧にトリミングして余分な組織をはがしたところ,
こんなに美しい卵胞を取り出すことができました
右の卵胞は表面に血管が多く,さかんに性ホルモン産生を行っている元気な卵胞です。
左は…残念ながら死にゆく卵胞だと思われます。
これらの卵胞を破ってみたところ,卵胞液とともに卵子が出てきました。
こんなに美しい球の中に生命の源が眠っていると思うと,なんだか不思議な気分になりました。
日々研究を行っていても,生命現象は分からないことや理解できないことだらけです。
とてつもなく複雑な体の仕組みについて考えていると,もしかしたら神様は本当にいるんじゃないかなぁ,なんて思ってしまいます。
少しでも牛の繁殖能力を上げられるよう,神頼み…ではなく頑張ります!!
右と左の卵胞で、中の卵子の状態はどうなっていたのでしょうか?
投稿: 明石 | 2015年5月26日 (火) 07:56
ご質問ありがとうございます!
今回は卵胞単離の練習のために1日放置した卵巣を使用したため、残念ながら両方とも変性していました。
卵胞の外観と卵子の性状との関係がわかったら面白いですね!
投稿: | 2015年5月26日 (火) 13:02