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2015年6月30日 (火)

代理出産かF1か後継牛か

熊本県は、消費者のヘルシー志向で需要が高まっている県産ブランド牛「くまもとあか牛」の増産に向けて、あか牛の受精卵をホルスタイン(乳牛)に移植し、代理出産させる新事業に乗り出しますflair

県によると、品種改良以外の目的で、乳牛にあか牛を産ませる取り組みは全国初らしいです。

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↑読売新聞より。代理出産で生まれた赤牛。

そのホルスタインに代理出産させたあか牛の子牛11頭が6月24日、初めて酪農家から出荷され、1頭約50万~37万円(平均約44万円)で畜産団体に売却されました。

今年度内に約150頭が出荷される見込みです。


黒毛和牛の受精卵をホルスタインに移植し、代理出産された子牛が市場に出回るのが当たり前に感じている今日この頃ですが、今回、このような赤牛の代理出産が初というニュースに、逆に驚きましたbearing


さらに、別の記事なのですが、日本農業新聞より

「酪農家が肉用となる交雑種(F1)を産ませるため、乳用牛に黒毛和種を種付けした割合(2014年)が3割を超え、過去3番目に高かったことが日本家畜人工授精師協会のまとめで分かった。
酪農主産地の北海道は2割超で過去最高だった。
コスト上昇に苦しむ酪農家が相場の高い肉用子牛の出荷を増やそうとしたのが原因。」


以上の記事から代理出産、F1増産が行われている半面、乳用子牛、つまりは後継牛の出生数は減るため、牛乳の生産量も減少しているのも、また事実ですcrying

酪農家は、自分のホルスタインに何を産ませると一番儲かるか、今まさに苦渋の選択を強いられている時期なのかもですね。

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