二刀流!?
米科学雑誌サイエンスにメダカの生殖幹細胞が卵になるか、
精子になるかを決定している遺伝子を発見したと発表されました
生殖幹細胞とは卵または精子になる細胞で、
2010年に脊椎動物で初めてメダカの卵巣内で発見されました
従来の考え方では、体の性に従って生殖幹細胞が卵巣内に存在すれば卵に、
精巣内に存在すれば精子になると考えられていました
しかし、メダカのメスが卵を作る時に生殖幹細胞で活発に働く一方、
オスが精子を作る時にはほぼ働かない遺伝子「fox13」に注目したところ、
どうやらこの遺伝子が鍵だったようですね
この遺伝子を人工的に失わせたメダカを作ったところ、
メスの卵巣内で大量の精子が作られたそうなのです
さらに半年後・・・
精子を作りながら卵も作れるようになったそうですよ
ど、ど、どういうことなんでしょう
精子を作るようになったメダカの卵巣の写真だそうです↓
http://mainichi.jp/graph/2015/06/12/20150612k0000m040158000c/001.html
遺伝子を人工的に失わせた個体から作られた精子も卵も
他の個体の卵や精子と受精して子孫を残すことができたそうです
動物のオスの多くは生殖幹細胞があり、生涯にわたって精子を作るのですが、
ヒトなどの哺乳類のメスは胎児の段階で生殖幹細胞は失われていると考えられています
この鍵となる遺伝子「fox13」は哺乳類では見つかってませんが、
鳥類や爬虫類には存在しているのだそうです
生き物の性の決定に関わっているものがまた1つ解明されましたね
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