生命をあやつる!?
最近、マイクロマニピュレーターを用いた胚操作の練習をしています。
上の写真は受精卵の除核(核を取り除くこと)をしている様子です。
左のピペットで受精卵が動かないようにおさえながら、
右の針で透明帯に切れ目を入れ、そこから核を押し出して取り除きます。
少し前に一世を風靡したクローン動物は、こうやって核を取り除いた後に別の細胞を入れることで作ることができます。
私はかつて、除核ってすごく複雑な装置や方法が必要な特別な技術なんだろうなぁと想像していたのですが、意外と単純な方法でできてしまうことに驚きました
ウシがウシであるための遺伝情報をすべて含んだ、いわば生命のプログラムである
「核」という重要な存在をこんなにも単純かつ物理的な方法で取り除くことができるなんて、なんだか不思議です。
それと同時に、生命を自在に操ることができてしまう生殖工学技術の進歩に恐怖と敬意を抱きました
…ちなみに「単純な方法」と書きましたが、実は結構コツがいるため、私にはまだまだ修行が必要です
一日でも早く胚操作をマスターし、家畜生産の発展に貢献するために練習するぞー!!
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