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2015年7月 9日 (木)

下がり続ける受胎率

 平成26年度の北海道における経産乳用牛の初回人工授精受胎率は、37.2%であり、過去8年間で最低である平成24年と同値であったようです(人工授精通信第369号 北海道家畜人工授精師協会)。

 平成22年以降40%を超える年は一度もなく、35%まで低下してしまうのも現実味を帯びてきたように思われます。

 後継牛の確保が難しくなってきている状況と相まって、飼料価格が高騰していることを考慮すると、生産者の方々が厳しい実状の中、日々汗を流されていることは想像に難くはありません。

 乳量偏向の育種改良、暑熱ストレスの影響など、原因は様々だと思われるのですが、暑熱ストレスに最も影響を受けやすい初期胚発生期をバイパスできる受精卵移植は重要なツールであることは間違いありません。

 受精卵の供給が追いつかず、ご迷惑をお掛けしている中ではありますが、体と頭をフルに働かせ、1頭でも多くの産子確保につなげることができるよう頑張ります!

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