性判別2
みなさん胚の性判別をご存知でしょうか?
ブログの記事で過去にも紹介したことがあります。
だいたいの研究所ではLAMPやPCRを用いて胚の性判別をしていると思います。
簡単に内容を説明すると、
胚の一部を切り取ってきて(バイオプシー)、そこからDNAを抽出します。
Y染色体(雄が持っている染色体)の特異的領域を検出することで雄と判定します。
LAMPとPCRともにDNAの抽出は必要不可欠なのです
しかし~
今回はDNAを抽出しない方法で性判別をしてみました!
すでにキット化されて販売されているものを使用しております。
さてさて、どんな方法か簡単に説明します。
バイオプシーをするところまでは同じですが、DNAの抽出はおこなわず
バイオプシーした細胞片をスライドにのせ、それにY染色体に特異的に結合するもの(プローブ)をのせ、Y染色体をもつ細胞の一部を赤く光らせて蛍光顕微鏡で観察するというものです。
ようはオスだと赤い点が見えます
実際に画像をみてみましょう。
青い部分が細胞の核です。ここにDNAがあります。
その上に赤い小さな点が見えます。これがY染色体がある部分です。
5検体ほど実施しましたがオスなのはこれだけでした。
性判別をやるときにはうまく判定がでるかはもちろん心配ですが、望んだ性別の胚が含まれているかが一番の心配ごとです。
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