分娩シミュレーター
昨日、テレビ北海道の「和風総本家」という番組の中で、帯広畜産大学の分娩シミュレーターが紹介されていました
この分娩シュミレーターは、牛と馬の模型を使って分娩時の動きや難産への適切な対処法を学ぶために導入されたもので、
このような産業動物の模型を用いた授業は国内の大学で初めてだそうです
少し前に北海道新聞にも載ってましたー
私が学生の頃は、難産の対処法は教科書の図を見ながらイメージするくらいで、実際の難産症例に遭遇してもどうしたらよいのか
わからない、といった感じでした。
このシミュレーターは、中にいる胎子の模型を動かして難産の状態を模擬的に作り出し、胎子の状態を探りながら整復する
練習ができるとのこと
ちなみに番組によると、お値段約360万円だそうです
そんなに遠くない昔に卒業した私でさえ、産業動物教育のレベルはここまで上がったのか、と驚きを隠せません。
もう一度大学で実習を受けなおしたーい
ちなみに私は、この分娩シミュレーターをドイツでも見たことがあるのですが、ドイツでは胎子の模型ではなく、本物のウシ胎子を
使用していました
さらに難産整復だけでなく、切胎(どうしても生きた状態で娩出困難な場合に母体を助けるために胎子を切ること)も行うという
徹底っぷり…
もちろん生きた胎子ではなく、事故死したものを冷凍保存して使用していましたよ!
こんなに充実した教育を受けた学生たちがやがて獣医師となり、畜産業界に新しい風を吹かせる日をお待ちください
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