採卵小道具
ET研究所では月、水、金曜日の朝から採卵をしています。
採卵では様々な器具を使用します。
その中でこれはすごく大事!という個人的に感じている小道具をご紹介いたします
まず、一つ目:塩プロ(塩酸プロカイン)
現場では「塩プロ」と呼ばれています。何に使うかというと!?
尾椎硬膜外麻酔をかけるのに使います。尾椎間(尻尾の骨と骨の間)に投与します。これを使うことで怒責がなくなり、作業がスムーズに行えます。バルーンを子宮にセッティングしているときに子宮穿孔がおこる危険も減ると思います。牛の痛みも軽減されますし、尻尾の力が抜けるため作業の邪魔をされません。
尾椎間に投与するのは牛によっては難しく、、、採卵前の占いのように感じています。
上手く投与できると採卵も大丈夫だ!と自信をもって採卵できます。
塩プロが効かない牛にはパドリン(臭化プリフィニウム)を筋注します。
これは最後の必殺技!です。しかし、パドリンは平滑筋にしか効果がないため怒責は止まりますが、尻尾は振る、肛門の力は緩まらないので作業中に腕がしびれるといった難点があります。
やはり、初めの塩プロは大事なのです。
2、脚ひも
一見地味なひもですが、、、採卵者にとっては命綱!と言っては過言ではありません。
採卵中に後ろ蹴りを食らわす牛がたまにいます~。
採卵中は避けることが出来ないこともあるため、このひもでガードします。
しっかり縛ってもらいます。
今日も無事に採卵が終わりました。
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