都市伝説は本当?
みなさん、こんな話は聞いたことありませんか
人間や動物の出産は月の満ち欠けに影響されている・・・
でもこの話は嘘なのか本当なのか・・・いちおう人における調査では出産と月の満ち欠けには関連はないと報告されていたそうです
それが今回の東大の研究により、牛においては関連性があるということが明らかにされました
牛の出産は満月が近づくと増え、満月を過ぎると減るということが米科学誌プロスワンに発表されたのです
この研究では2011年9月から3年間、夜間の照明がない北海道の牛舎でホルスタイン牛の出産日と月の満ち欠けの関係を調べました
自然分娩で生まれたケースを対象とし、この期間428回の分娩についてのデータをまとめると下の表のような結果となりました
(PLOS ONE http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0161735)
↑縦軸が出産数、横軸が月の満ち欠けを示しています。(○は満月●は新月)
満月が近づくにつれて出産数が増え、満月前の約3日間が71回で最も多かったそうです
一方満月を過ぎると出産数は減り、新月のおよそ7日前から3日前にかけての約3日間が35回で最も少なかったそうです
この結果には、睡眠や性腺の調節などに関わるとされるメラトニンというホルモンが関連していると考えられています
メラトニンの分泌は、満月の時期に低下することや妊娠中に増加して出産後に低下することが知られています
今後はメラトニンの分泌低下と出産の関係を明らかにする予定だそうです
都市伝説のように語られていた月の満ち欠けと分娩の関連性が分かりスッキリしました
次の満月は10月16日です
牛の分娩を控えてるみなさまは満月を少し意識してもいいかもしれませんね
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